屋根材の種類を解説!選ぶポイントや価格、
耐用年数についてもご紹介

屋根を修理する際に「どの屋根材を選ぶべきか?」と迷われる方も多いでしょう。

本記事では屋根材について、とくに工場施設様におすすめの材料や選ぶポイント、価格についてご紹介いたします。これから屋根工事を検討している方はぜひ参考にしてください。

屋根材の種類:金属

>屋根材の種類:金属

屋根材として用いられる代表的な素材は「金属」です。

1980年代までは「トタン」が一般的でしたが、現在では「ガルバリウム鋼板」が最も使われている屋根材のひとつ。そもそもガルバリウムとは「亜鉛」と「アルミ」などの原料を組み合わせた合金のことで、高い耐久性が特徴です。耐用年数が約20年〜25年と長く、トタンの耐用年数が約10年〜20年であることを考慮すると大変頑丈な素材だと言えるでしょう。また、300度〜350度の高温に対しても長時間耐えられる高い耐熱性も特徴です。黒いデザインでも日射熱による劣化を受けにくく、デザインの幅を広げられるでしょう。

このように、ガルバリウム鋼板は耐久性・耐火性の高いことから、工場施設の屋根として用いられることが多いです。

一方で、金属屋根に共通した特徴として雨音が響きやすいというデメリットがあります。また、サビが発生してしまうため、塩害リスクのある沿岸地域や工場地帯で使用する場合には、定期的なメンテナンスが発生するためご注意ください。

金属屋根には「縦葺き」「横葺き」「瓦棒」など、加工方法や設置方法にいくつか種類があります。

縦葺き

縦葺きとは、屋根の流れに沿って垂直方向に屋根材を設置することを指します。耐震性に優れており工事費用も比較的安く抑えられる点が特徴です。

なかでも「瓦棒葺き」と呼ばれる屋根が一般的です。一定間隔で瓦棒(芯木)が打たれており、瓦棒に金属板を取り付けて設置する工法のことです。緩勾配の屋根に施工できることから、雨水を樋に流し込みやすく、雨漏りのリスクが低くなります。一方で屋根面に沿って施工されるため、熱や音が直接室内に伝わりやすく断熱や防音対策が別途必要となるでしょう。

横葺き

横葺きとは、地上と水平方向に屋根材を設置することを指します。屋根材のデザインの種類が幅広く、屋根材ひとつひとつの面積が小さいため比較的防音性が高い特徴を持ちます。なかでも「かん合式」と呼ばれる、留め具が外に露出しない屋根材が人気です。外観が美しく、風に飛ばされにくい構造となります。

屋根材の種類:波形スレート

>屋根材の種類:波形スレート

波形スレートは文字通り、波の形をしたスレート素材の屋根のことです。屋根材のなかでは比較的価格が安い傾向にあり、施工も複雑ではないため、工事費用を抑えられる点が特徴的です。また、耐用年数は25年以上と言われています。耐久性が高く、法定不燃材料であることから耐火性が高いことも特徴だと言えるでしょう。厚さは薄く室内の音が外部に漏れる心配も少ないです。金属とは異なり、雨音が響きにくいというメリットがあります。

一方で、2004年以前に作られた波形スレートにはアスベストが含まれています。アスベストは別名「石綿」とも呼ばれ、発がん性物質を含みます。アスベストが飛散されるような劣化状況でなければ急ぎで工事は不要ですが、屋根を改修するタイミングで屋根を撤去して取り替える、もしくはカバー工法で囲い込むことを検討しましょう。

屋根材は価格・特徴・耐用年数で選ぶべき

屋根材は価格・特徴・耐用年数で選ぶべき

屋根材を選ぶ際にもっとも重要なのは建物を守れるか否かです。たとえば工場施設であれば「雨漏りがしにくい」「耐震性が高い」などの条件が必要となるでしょう。素材ごとに特徴が異なるため、専門業者と相談しながら工事を進めてみてください。また、価格は素材によって異なります。ご予算に適した屋根材を選びましょう。

いずれの屋根でもメンテナンスが必要

いずれの屋根でもメンテナンスが必要

いずれの屋根でも定期的なメンテナンスをおすすめします。目安ですが10年に1回は専門業者に確認してもらうと良いでしょう。もし欠陥に気が付かず放置をしてしまえば、そこから雨漏りや腐食が発生する可能性も考えられます。

参考までに修理依頼をする際には、工事方法に応じて下記の金額が必要となります。代表的な3つの工事方法の概要と費用目安は下記の通りです。

①塗装工事
塗装工事とは、屋根の上から塗料と防水コーティングを行う工事方法のこと。工数が少ないため工期が短く、費用も安く抑えられます。

■1平米あたりの費用相場
・波形スレート:5,000円〜8,000円前後
・折板屋根(※):4,000円〜7,000円前後

(※)折板屋根:ギザギザに加工された金属屋根のこと。工期が短く費用が安く収まる一方、室内が高温になることや雨音が響きやすいという特徴を持つ。

②カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根のうえから新しく屋根を設置する工事方法のこと。屋根が二重になることから防水性や耐久性が高まります。

■1平米あたりの費用相場
・波形スレート:8,000円〜10,000円前後
・折板屋根:5,000円〜8,000円前後

2004年以前に取り付けられた波形スレートの屋根はカバー工法での工事がおすすめです。屋根の撤去が不要なため、撤去費用がかからないほか、アスベストを飛散させる心配もありません。

③葺き替え
葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根を設置する工事方法のこと。撤去費用がかかるため工事費用は高くなりますが、外観がよく、また耐用年数も高まる点が特徴です。

■1平米あたりの費用相場
・波形スレート:24,000円〜30,000円前後
・折板屋根:13,000円〜18,000円前後

専門業者にメンテナンスや工事依頼をする際には、下記2点に注意をしてください。

①実績や歴史を確認する
公式サイトやインターネット上の口コミを通じて実績を確認しましょう。専門業者のなかには「民家の屋根工事は実績があるけど、工事施設の屋根工事は実績がない」など、それぞれ異なる特徴を持っています。自社の求めるニーズやクオリティを満たしているか必ず確認をしておきましょう。また、実績が掲載されていない場合は会社の歴史を確認してください。やはり歴史が長いほうが工事実績が多く、技術力や信頼が高いことの証明となります。

②相見積をとる
工事費用はある程度相場が決まっていますが、専門業者によっては不当に高い金額を請求してくる場合もあります。費用の相場観を把握するためにも、複数社から見積をとっておくことがおすすめです。

ガルバリウム鋼板(折板屋根)の
メンテナンスなら綿半ソリューションズ

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